サイトメニュー
みんなの休日 みんきゅ〜
MinQ
「おでかけ」の自由をすべての人に。MinQは、外出しにくい状況にある人たちの可能性を広げ、人生を豊かにする活動を行っています。

【開催レポート】5/22 障害者・障害当事者家族・高齢者・子育て家族 114名が集結!みんなで一緒に「誰もがおでかけを楽しむ日常」を考えるユニバーサルツーリズムシンポジウム『旅は道づれ 余話のたね』開催

外出に制限を感じている誰もがおでかけしやすい社会を目指すMinQプロジェクトは、5月22日にSCC千駄ヶ谷コミュニティセンターにて、ユニバーサルツーリズムシンポジウム「旅は道づれ 余話のたね」を開催しました。

車いすユーザーや視覚障害者、聴覚障害者など何かしら障害のある方、高齢者、お子さん連れの方、障害当事者家族などの「外出することに制限を感じている方」や健常者、行政職員、企業など総勢114名が集まり「おでかけ」について一緒に考える時間となりました。

今回のシンポジウムでは交流時間を多く設けることで参加者同士が繋がり、「おでかけ」する仲間になっていったらいいなという思いも込めております。「外出に制限を感じる方」「外出に制限を感じない方」の橋渡しとなったシンポジウムの様子をお伝えいたします。

初対面同士、一緒におでかけ企画を考えるワークの時間
SCC千駄ヶ谷コミュニティセンターに
114名が集結
第1部~3部まで参加者の笑顔で溢れた時間
目次

第1部・2部・3部と障害者や当事者家族、企業、行政など
様々な登壇者のトークセッション

第1部「車いすのあの子も一緒に!夏のおでかけ作戦会議」

車いすインフルエンサー中嶋涼子さんと一緒に行けるおでかけ企画を
来場者参加型のワークショップ形式で考えました。MVPのグループの
企画はMinQで実現します。

MVPに選ばれた企画:長野県でプライベート祭り、プライベート花火

第2部「ユニバーサルツーリズム?インクルーシブ?難しいことを面白く伝える秘訣って何だろう?」

よく耳にするけれど、実はしっかり理解できていない言葉、難しいことと思われてしまうことをどう面白くわかりやすく伝えるかを、行政・企業・当事者家族・エンタメの各視点から探っていきました。
「小中学生でもわかるように伝える」ことが伝わる秘訣。

第3部「見えるだけがすべてじゃない!視覚障害者の旅」

全盲のぐっちさんこと谷口真大さんに旅についてや、日常についてお話を伺いました。「地域によって匂いがある」というお話に皆さん驚かれていました。
電車の路線図が大体頭に入っていることや、全盲の方だけが集まって離島に行くなど「できることだらけなのでは?」と思えてしまうほどの行動力に驚きの連続でした。

次回:10月11日(土)昼頃 名古屋にて開催決定
詳細確定次第、情報提供させていただきます。


参加者の声

■健常者・男性(50代)

小学生に伝わるように説明することや、左脳を使わずアホになること、「行きあたりバッチリ」など多くの学びがありました。また参加者企画者の方々とオープンマインドな雰囲気で交流ができ楽しかったです。

■健常者・女性(30代)

自分が旅行好きで47都道府県全制覇などしていますが、障がい者のかたの旅行やお出掛け事情などを考えたことがなく、きっかけになると思ったので参加しました。

■子育て中・女性(40代)

お出かけに困難を抱えている方々が、思ったより何でもできることを知って驚きました。「やりたい」を叶えるために「どうしたらできるか」を考える、というシンプルな考え方は、困難を抱えていてもいなくても、みんな同じなんだな、と気付きました。車椅子ユーザーの息子さんがいる友だちと、一緒にお出かけしてみたいな、と思いました。

■障害当事者家族・女性(40代)

車椅子ユーザーの好奇心旺盛な息子(知的障害もあり)がおり、夢は旅人。空を飛びたいと。自分のことは、障害者とは思っていません。息子のやってみたいことは叶えたい。お友達と同じようにやってみたいこともある。でもリアルに、修学旅行等、学校行事で困ることもあり…何かヒントはないかなと思って参加しました。

精神に障害がある・男性(20代)

今まで思いもしなかった視点を色々知ることができてとても楽しかったです。特に東京と大阪の匂いの違いの話や、個人的に聞かせて頂いた手話の話で、手話は表情も大事で、滑舌のようなものといった話がとても印象的でした。手話を覚えて色んな方と話してみたいと思ったのでこれから手話の勉強をしようと思います。

■身体に障害がある・男性(50代)

障がい者も健常者とどう旅行を楽しむか、その他人としてお互いの楽しみ方を知りたいかった。知らないことが知ることができました。

シンポジウムキャスティング

水谷暢宏
(みずたにのぶひろ)

「おもしろいで社会に元気を!」
元吉本クリエイティブエージェンシー社長/おもしろい情報発信を学ぶ「広報のがっこう」校長/おもしろエバンジェリスト、アーチスト支援協会代表、サーカス学会理事

中嶋涼子
(なかじまりょうこ)

1986年東京都生まれ。9歳で突然歩けなくなり、「横断性脊髄炎」と診断され車椅子生活に。テレビ出演やYouTube、講演などを通じ、「障害者の常識をぶち壊す」ことを目指し、日本社会と人々の心のバリアフリーを発信し続けている。

加藤さくら
(かとうさくら)

次女に重度の障害があることを機に、障害がある子が生まれても誰も絶望を継続しなくていい世の中にするため、食・リハビリ・遊び・アート関連のプロジェクトを複数推進中。一般社団法人 mogmog engine  / オンラインサロン LIVE MY LIFE ・PLAY MY LIFE/一般社団法人 障害攻略課/株式会社デジリハ

著書:『えがおの宝物 -進行する病気の娘が教えてくれた「人生で一番大切なこと」』(光文社)、『障害のある子が生まれても。』(A-Works)

井田幸男さん
(いだゆきお)

コクヨ株式会社 サステナビリティ推進室理事

人事、提案営業、マーケティング、全社構造改革の業務を経て、2021年より現職、室長に就任。経営&従業員&事業プロセスの全てが同時にクリエイティブにサステナビリティ活動を実践し、新たな組織能力を獲得できること目指し奮闘中。
2拠点生活(東京、大阪)+3つの地域(副業2つ/奈良・長野、本業1つ/徳島神山)で越境活動に取組中。
仕事に向き合うコンセプトは「WORK HAPPY」。

牛山玲子
(うしやまれいこ)

ユニバーサル・サポートすわ代表

長野県茅野市在住/2016年に二度の脳梗塞を発症。ユニバーサルツーリズムと出会い、「観光×医療×福祉」を推進している。「誰一人取り残すことのない観光地・信州を!」の想いから長野県が提唱する「信州型ユニバーサルツーリズム」振興に協力し、障がい者、高齢要介護者など「旅弱者」をケアする人的サポートを実践している。
合理的配慮な「おもてなし」でハードとハートのバリアをフリーにできる信州を目指し、「行けるところではなく、行きたいところへ」「あきらめない旅=人生のお手伝い」をテーマに活動している。

谷口真大
(たにぐちまさひろ)

2歳の時に小児がんのため失明し、以来全盲に。現在は、暗闇のソーシャルエンターテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」にてアテンドとして活躍中。テレビドラマや映画で視覚障害者を演じる俳優への所作指導も行っている。また、アテンドと並行し2013年から2021年まで陸上競技日本代表のブラインドランナーとしても活躍。現在は競技を引退し、一児の父として育児と仕事に励む日々を送っている。視覚障害者ならではの子育ての工夫や日常を、noteやYouTubeで発信中。YouTube『気ままな全盲パパ/ぐっちイズム』 

田坂克郎
(たさかよしろう)

在サンフランシスコ日本領事館で8年半の業務を経て、2016年に帰国。スタートアップ企業の役員職を経て、2018年に小松製作所に入社。同社のジョイント・ベンチャー企業「ランドログ」の立ち上げ期を副社長として牽引。
2020年、渋谷区に入庁、グローバル拠点都市推進課を立ち上げ、国際レベルのスタートアップ・エコシステム構築を目指し、様々な活動を行ってきた。これまでの実績として、スタートアップビザによる海外起業家招致数で全国自治体一位を達成。23年には、グローバルで活躍するスタートアップの育成支援を目指しシブヤスタートアップス株式会社を設立。
その他、国際イベント招致事業では、24年に9000人を超える参加者が国内外から訪れたWeb3の祭典「EDCONの招致」がある他、24年からはテクノロジーxアートの祭典「Dig Shibuya」を開始している。

寺田ユースケ
(てらだゆーすけ)

株式会社HELPUSH 代表取締役CEO
車椅子インフルエンサー「寺田家TV」

1990年、愛知県名古屋市生まれ。先天性の脳性まひにより、首から下が不自由。関西学院大学卒業後、英国留学を経て、お笑い芸人、ホスト、ITベンチャー企業勤務など、多様なキャリアを経験。
2017年より車椅子を押してもらいながら、47都道府県を旅する「車椅子ヒッチハイクの旅/HELPUSH(ヘルプッシュ)」を実行。その様子をYouTubeチャンネル「寺田家TV(登録者9.5万人)」で発信し、多くの共感と反響を集める。
現在は、妻と息子とともに長野県に移住し、ユニバーサルツーリズムの普及を目指す「MinQ(みんきゅ〜)」プロジェクトを推進。
移動の困りごとを解決する外出支援の仕組みを全国に広げるべく、スタートアップ「株式会社HELPUSH」を立ち上げ、東京をはじめ全国各地を飛び回りながら奮闘中。著書に『車イスホスト。』(双葉社/2017年)がある。
なお、2025年5月「長野県広報パートナー」の任に就いている。

メインMC
古谷健太(こやけんた)

徳島県を拠点に活動するお笑い芸人。
NSC東京19期。2019年に吉本興業を退社し、現在は「こや企画」という個人事務所で徳島県を拠点に東京や大阪でも活動している。

手話通訳
ケーマトーマ

ケーマとトーマの手話通訳コンビ。イベントやライブ、お笑いや映画、TVなどで手話を広めるため国内外で活動中。2024年放送土曜ドラマ「%(パーセント)」に手話通訳者役として出演。

ブース出展
福祉事業所「領家グリーンゲイブルズ」

埼玉県上尾市にあるNPO法人みのりが運営。視覚障害当事者が聴覚や集中力を最大限に活かしコーヒー豆が弾ける音を聞き分けて焙煎している。

公益財団法人
日本ケアフィット共育機構

超高齢社会におけるバリアフリーやユニバーサルデザインなど共生施策、DE&I、認知症バリアフリー、インクルーシブ防災の推進など、広く共生社会の実現に向けた活動を行っています。
多様な人との良好な関係を築くための資格「サービス介助士」は23万人を超え、社会の様々なシーンで多様な人の暮らしやすさに寄与しています。

https://www.carefit.org/

阿智昼神観光局

長野県阿智村は、長野県南部の山間に位置する星空が美しい村。環境省による「星が最も輝いて見える場所」第1位に認定され、日本一の星空と称されている。また、昼神温泉郷や阿寺渓谷など、星空以外の自然も豊かで、花桃の里としても知られている。

報道関係の皆様向け:シンポジウム開催レポート
目次